導入プログラムとマニュアル

医療福祉生協連では、「高齢者にやさしい診療所ツールキット」を診療所で導入しやすくするための、導入プログラムとマニュアルを作成しています。

導入プログラムの流れ

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ワークショップ(WS)とディスカッション

ツールキットをもとに作成した導入マニュアルに沿って、下記の内容をワークショップ(WS)で学習し、実施報告書(プロセス評価表)を提出します。また、診療所のシステム、環境について評価し、今後、どのようなとりくみが必要であるか、スタッフで話し合います。それに基づき、具体的な改善計画をたてて、実施していきます。

Ⅰ 「正常な老化」過程とはどのようなものか

加齢に伴って、耳が聞こえにくくなる、目がかすむ、手足の感覚が衰える、足や腰が動かしにくくなる、などの身体の変化がおきますが、それらにうまく対応する方法はどのようなものがあるかを学びます。そして、診療所のスタッフが、そのような変化を体験していらっしゃる方々へ十分な配慮をもって対応をすることができるようになることをめざしています。

Ⅱ 高齢者とのコミュニケーションのとり方

高齢の方々と、うまくコミュニケーションをとるための方法を学びます。

Ⅲ 高齢者の健康問題の総合的な評価のしかた

高齢の方々は、多くの健康問題を併せ持っておられることが多く、内科だけでない問題もたくさんあります。それらを総合的に評価して、適切にケアすることで、できるだけ活動的に生活していかれるようサポートすることをめざします。

Ⅳ 高齢者の予防医療、健康増進のとりくみ

年齢に応じた健康チェック、がん検診、予防接種をすすめたり、禁煙、適切な栄養摂取、適切な運動などをすすめたりすることについて検討します。

第1段階の導入プログラム

イントロダクション 高齢化社会とアクティブ・エイジング、ツールキット導入の目的や意義についてスタッフで共有します。(ツールキット第Ⅰ章)
WS①「正常な老化とは」 高齢者模擬体験などのエクササイズを実施し、正常な老化過程およびそのための適応について体験的に学びます。(ツールキットⅡ-1)
WS②「高齢者とのコミュニケーション」 コミュニケーション・エクササイズを実施し、高齢者とのコミュニケーションについて体験的に学びます。(ツールキットⅡ-2)
WS③ 「高齢者総合評価:Comprehensive Geriatric Assessment (CGA)」 高齢者によくみられる問題(老年医学の巨人:Geriatric giants)と、スクリーニング方法を学びます。(ツールキットⅡ-4)
WS④ 「高齢者のためのヘルスプロモーション」 高齢者に必要な予防医療やヘルスプロモーションのためのカウンセリングについて学び、各医療機関においていかに実践するかを考えます。(ツールキットⅡ-3)
WS⑤「システム改善」 高齢者にとって利用しやすい診療システムについて検討し、改善計画を立てます。(ツールキット第Ⅲ章)
WS⑥「環境整備」 医療機関の物理的環境をチェックリストに沿って評価し、改善計画を立てます。(ツールキット第Ⅳ章)
WS⑦ 「全体を通して」 これまでのワークショップ実施内容を振り返り、取り上げられた課題と改善計画について見直していきます。今後の実践に向けて、具体的な計画を立てます。

第1段階の修了基準

修了項目
WS① 1 「正常な老化」の学習会を開いた
2 高齢者模擬体験を実施した
3 高齢者にやさしい医療やケアを提供するために、私たちの診療所ではどのようなことができるか話し合った
WS② 4 「高齢者とのコミュニケーション」の学習会を開いた
5 コミュニケーションに関するエクササイズを実施した
6 高齢者とのコミュニケーションについて、診療所で上手くできている点・上手くできていない点について話し合った
WS③ 7 高齢者総合評価についての学習会を開いた
8 老年医学の巨人についての学習会を開いた
9 診療所でCGAをどのように行うか話し合った(10分間スクリーニング)
WS④ 10 ヘルスプロモーションについての学習会を開いた
11 高齢者の予防医療・ヘルスプロモーションについて話し合った
12 診療所で重点的にとりくむ課題を話し合った
WS⑤ 13 システム改善についての学習会を開いた
14 高齢者のためのシステム改善について話し合った
15 診療所で重点的にとりくむ課題を話し合った
WS⑥ 16 環境整備についての学習会を開いた
17 アクセス審査チェックリストによる評価を行い、改善計画を話し合った
18 施設内表示に関するチェックリストによる評価を行い、改善計画を話し合った
全体 19 高齢者にやさしい診療所プロジェクトの継続的なとりくみをすすめるチームを作った
20 高齢者にやさしい診療所プロジェクトの継続的なとりくみをすすめる計画書を作った

第2段階 質改善の実施

第1段階が修了した診療所は、「第2段階:質改善の実施」にとりくむことになります。

  1. プログラム名称 「高齢者にやさしい診療所:第2段階 質改善の実施」
  2. とりくみ交流会への報告参加
  3. 今後開催される「高齢者にやさしい診療所」とりくみ交流会に参加し、質改善の実施報告を行っていただきます。
  4. 質改善カテゴリー(枠組み)の案内
  5. 下記のカテゴリ(枠組み)の中で年度計画の重点目標として取り上げ、さらに実施した状況を報告してください。

1)診療・ケア

  1. 虚弱高齢者ケア CGA(高齢者総合評価)・10分間スクリーニング・老年医学の巨人」項目についてのとりくみ
  2. 在宅高齢者ケア 導入対応・困難ケースへのとりくみ
  3. ターミナルケア がん、非がん患者へのターミナル事例
  4. ヘルスプロモーション 健診活動・予防接種

2)システム改善

予約システム
病診、診診、福祉等の地域連携活動・地域サービス情報の提供

3)環境改善

施設内環境の整備

4)コミュニティ支援

地域保健活動

5)その他

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